J2 2003シ−ズン

第26節  サガン鳥栖 VS  アビスパ福岡

今年3回目のダービーマッチ。過去2戦はふがいない戦いをしているので
ここで相手を見返してやりたいところである。

さて、試合は序盤から中盤でボールを奪い合い、攻防が激しく切り替わる。
試合開始当初こそ、福岡はベンチーニョ、林のミドルシュートが見られたが、中盤からのパスがトップである林にボールが納まらず、徐々にボールを逸する機会が多くなってくる。
対して鳥栖はグランダーのボールを大実がしっかりとキープし、両サイドのハーフへつなぐシーンが多くみられ、サイドを小石、ジュニーニョが突破してチャンスをつかむ。

そんな展開の中、鳥栖の一瞬の油断が福岡のチャンスを生み出す。
左サイドの祥朗が福岡の大塚に1対1でかわされ、独走をゆるしてセンタリング。
センターバックが中をしぼるため、祥朗がかわされた後にボランチがカバーに入るべきだったのかもしれないがガッツや矢部が追う暇もなく抜き去られてしまった。
クロスを合わせた林のヘッドはゴール上にはずれるが、鳥栖の左サイドの攻防はこの後完全に大塚の方が主導権を握ってしまう。
このあとも左サイドをくずされ、中央のベンチーニョのヘッドを許す場面等々いくつかチャンスを作られてしまった。
広島戦の前半でみせた祥朗の積極的な攻撃参加はこの後影をひそめてしまった。

対して鳥栖の右サイドはお互いに一進一退。
鈴木も上がろうとはするものの相手の宮崎の出足が鋭くなかなか上がっていけない。
しかし、逆に宮崎の出足がアレックスの上がるスペースをなくしてしまう。
そのような状況になってしまってお互いにチャンスを作れないでいた。
ジュニーニョ、小石が比較的両サイドを活発に動き回るので右サイドから鈴木を利用しての崩しというものは見られなかったが、逆に右サイドをくずされてという場面もなかった。

試合も前半の半ばすぎになってくると、鳥栖がペ−スをつかむ。
小石、鳴尾の突破に福岡ディフェンスラインが徐々に下がってきた。
相手のラインが下がってきたところで小石や大実がミドルシュートを放つ。
シュートをはじいたところにつめたりもしたのだが塚本の好セーブで点が入らない。

最大のチャンスは右サイドゴール前で米田がボールをファンブルしたときに鳴尾が素早くカットしてゴール前でのシュート。ボールは大きくゴールマウスを越えてしまった。
この試合、鳥栖最大のチャンスにして最後のチャンスとなってしまった。

前半戦を総括すると鳥栖、福岡ともにエリアが狭すぎた。
中盤でボールを奪いあうシーンは迫力はあったのだが、ボールを奪ってからの展開が狭く、また遅すぎて相手につかまって…というのを両チームともに繰り返していた。

後半始まって早々、右サイドで米田がボールを奪って中央の林へ。
林がボールをキープして鳥栖のディフェンスラインを横断してきたベンチーニョにスル−パス。
これをダイレクトで決められて先制点を奪われる。

その時には分からなかったのだが、今振り返ってみるとこの時点で試合が終わっていた。
その後はただただ、前線に選手を送り込むだけのベンチワーク。
中盤はない。ロングボールに精度がない。こぼれ玉をひろうものはいない。
また前線に選手を送りこむ。ボールは奪えない。攻撃できない。
1点負けているにも関わらずシュートがうてない。
逆に中盤にできたスペースを古賀とベンチーニョに存分に使われてカウンターのピンチばかり。

後半は試合としても本当に見る影もなかった。選手達の気迫も感じられなかった。
試合後の挨拶でもバックスタンドにくる時に、にやにや笑う選手もいた。
誰とはいわないが試合にでたことを誇らしげにユニフォームをみせてアピールする選手もいた。
そんな事するひまがあったら、試合に活躍できなくてチャンスを生かせなかったことを悔やんで欲しかったのだがそのような表情もみられなかった。

悲しさと悔しさだけが残ったダービーマッチであった。