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Jリーグ Division2 2005シーズン
第2節 コンサドーレ札幌 0 - 1 サガン鳥栖 2005/3/15 日曜日は携帯の速報サイトの更新をひっきりなしでやっていた。勝利の結果を受けたときは人目をはばからずついつい雄叫びを上げてしまった…まあ、車の中であったが。アウェーでしかも1人少なくなってからの得点での勝利。その粘り強さと集中力を一年続けたら余計なミスによって勝ち点を落すこともないだろう。このままの勢いで臨める次の鳥栖でのホームゲームが非常に楽しみになったゲームであった。 ◆ 最終ラインの意識 スカパーでテレビ観戦したのみの情報なので全体としての動きがつかめなかったが、画面に映った限りでの最終ラインの動きを見てみた。まず、福岡戦に比べて最終ラインの裏をつかれることがかなり減った。その一つのポイントとしては相手のツートップに対するセンターバックの間合いの取り方にあるように思えた。
※ 2mというのは直接計ったわけではないのでかなり適当である(笑)まあ、ある程度の距離という風に捕らえて頂ければ。 特に前半はこのラインの取り方がよく見られた。福岡戦では相手FWの位置に合わせてラインを合わせ、マンツー気味についていたがそのときに林の引く動きにつられてラインを上げすぎると飛び出す有光の動きについていけなかった。林に前を向かれてからのラインの崩され方は先週の試合で見ての通りだ。 札幌相手の場合もオフザボールの動きが優れている堀井(たまに叩かれているが筆者的にはオフザボールの時にときおり見せる鋭いフェイクは素晴らしいと思う)がいるために有光と同じ様な飛び出しを許してはいけない。そこでまだ4バックとしての歴史が浅いためにラインの上げ下げで勝負するのではなく、後ろで待機してボールが相手FWに出たときには奪いに前に出て行くというスタイルを取ったと思う。これはラインのチャレンジとリトリートのスイッチを切り替える必要がないので駆け引きに失敗することがなく非常に有効であった。福岡戦ではその切り替えが曖昧な為に散々と裏をとられたが、札幌戦で裏をとられるのが少なかったのはこのように最初から距離をおいていた事に起因すると考える。 もちろん、一定の距離を置いているわけだから相手FWに鋭く下がってボールを受けられると前を向かれてしまうという危険性もある。しかしながら中央の守備において相手FWが突出した個人技でかわして突進するタイプではなかったのでこのやり方は非常に有効的な守備であった。試合を見ていて相手FWにボールが入ったときの井手口、八田のチェックの遅さを感じた場面もあったかもしれないがそれは裏をとられる危険性の回避を優先した結果なのでやむを得ない。しかしながら、その際もFWが引いた時には2列目の守備として出足の鋭いビジュ、読みの鋭い落合がいたためにボール保持者をサンドする形を作ることができるため、決定的な仕事をされるまでには至らない。 このラインの取り方は往々にしてラインをひきすぎるという欠点がある。そこを補うのがボランチのバランスの取り方でもあるのだが、札幌戦は後半のラスト30分という大事な時間で1人足りなかったためにベタ引きになってしまうのはしょうがないだろう。ここのボランチと最終ラインのラインの取り方も次節以降に調節してくるはずだ。 ◆ サイドの攻防
非常に当たり前の事であるが、札幌が3-5-2のシステムであったためにサイドの局面において数的優位を常に保つことができた。福岡戦では対峙した人数が同人数であり、マークが重なって隙を見せるとアレックスが裏へ抜けてくるという動きがあったが、右サイドに対峙した和波は縦に抜けるスピードやドリブル突破ではなく、サイドチェンジやクロスにおいて力を発揮する選手であるためにフリーランニングで裏に抜けられることもない。パス交換によって抜けられるシーンもあったが、そこは今後の課題である。左サイドにおいては岡田が縦に抜けるスピードがあったために義希、矢野がやや苦労していた。矢野は不運な2枚のイエローカードにより退場してしまったが、相手に決定的に崩され続けたとまでは言えないだろう。 札幌としてはボランチのうちのどちらか、もしくはセンターバックの選手の1人がサイドでの組み立てに参加していたら崩せたかもしれない。特に1点ビハインドの時間帯では、FW2人に対してセンターバック3人が対峙している形になっていた。池内が上がってきたとしてもゴール前でクロスボールを待っている状態であった。急がば回れの精神かもしれないが、センターバック、もしくはボランチのうちの1人がサイドに参加することによって局面的な数的優位を作ることができる。サイドで組み立てられて崩され和波に深い位置でボールを持たれたらクロスで仕事をする選手であるために危険だっただろう。まあ、新居という早いフォワードがいたために後ろの人数をおろそかにすることができずに札幌としてもなかなか上がるタイミングがつかめなかったかもしれない。そういう意味では早いフォワードというのは常に相手に警戒心を与えるので1人少なくなってカウンターを狙う攻撃としてはうってつけの選手である。 もちろん、最後の10分間は選手が退場して少ない上に札幌がパワープレーにでてきたために組織云々ではなく、ボールサイドでの守備が続いて鳥栖は攻められっぱなしであったが高い集中力でなんとかしのぐことができた。中でも出足が鋭くボールに対する寄せが早いビジュの存在は大きかった。こういった場面では非常に便りになる選手だ。もちろん、シュナの再三再四の好セーブについては言わずもがなである。 ◆ ポジショニングセンス 攻撃面については目をつぶろう。現段階では個々の技術やそれぞれのイメージに頼っている段階であるがまずは守備の構築が先決なので鳥栖としては無失点試合を作っていく事の方が大事だと思う。欲を言えばFWの2人とトップ下の距離感をもっと密に保って欲しい。くさびのボールに対する連動がまだまだできていない。しかしながら宮原にも守備を要求しているし、両サイドも守備時にはボランチ的に引いているので上がりが遅くなり、攻撃に転じるのが難しいのでやむを得ないだろう。もっと守備組織が確立されてボールを奪う位置が一定してくると全体の上がりのタイミングがつかめて攻撃の戦術を練ることができるはずだ。攻守とは表裏一体のものであるから守備組織が安定してから仕上げてもらいたい。 ゴールについて一つ言えることは、中央のスペースでボールを待っていた鈴木師匠のポジショニングセンスのよさ。コーナーのこぼれだまからロビングボールがあがってキーパーパンチング、そして新居のオーバーヘッドまでの間に鈴木師匠は微動だにせずに中央でフリーの状態でボールを待っている。そしてそこにしっかりとボールはころがってくるのである。当りそこねなんちゃってループはそこが師匠たる所以なのだがポジショニングセンスで勝ち取ったゴールであった。まったく、練習試合の時にそういう動きを見せてくれればレポートにおいてももっと褒めようもあったのだが(笑) テレビ観戦のみであったためにあまり深く分析することはできなかったが、2試合を終えて勝ち点4という上々のスタートを切った。次節での鳥栖のホームでの試合はを多いに盛り上がるだろう。もちろん勝利を期待している。 |