Jリーグ Division2 2005シーズン

  第12節 京都パープルサンガ 0 - 3 サガン鳥栖

2005/5/20

ノートパソコンが使用不可能になってしまい、作成環境がなかったのだが弟から使っていないデスクトップパソコンを借りてようやく環境が整った。かろうじて会社ではネットくらいはできたのでBlogは更新できたものの、家では何もする事ができなかったために情報の収集も遅れ、つくづくパソコンが生活の一部の時代になってしまったと感じてしまった。

さて、前節は一人少ない相手に引き分けに終わり、ホームでの今シーズン初勝利を残念な形で逃してしまった第1クール最終試合。しかしながらも勝ち越しで第1クールを終えることができ、この調子を第2クールに入っても持続して欲しいと思っていたのだが、第2クール初戦でこれまで負けなしであった京都相手に素晴らしい勝利を挙げた。

◆ ボックス型で守る中盤

スタメン

ビジュの怪我が癒え、中盤に復帰してきたのだが守備で貢献を見せている飯尾を残して右サイドハーフの長谷川がスタメンからはずれた。これによって中盤がボックス型になり守備ブロック的には3ラインを形成する形になった。このような形になることによってプレスの位置が前試合までよりも1列繰り上がって積極的な守備が展開できるが、中盤を3人でブロックしていた形が2人×2列になってしまうのでサイドのスペースをどうしても作ってしまう。試合開始当初、鳥栖が慣れていない守備陣系で守っている隙をついて京都はサイドを有効に使って攻めてきた。

◆ 京都のサイド攻撃

三上のオーバーラップ

図はディフェンスラインから長いボールが中盤に入って時からの状況である。ビジュとサイドからあがってきた奈良崎がプレスに行くがうまいポストプレイでキープされてボランチの選手へはたかれてしまう。そのとき、京都のサイドバックである三上が奈良崎がプレスにいったスペースを逃さずに素晴らしいダッシュを見せていた。そのスペースにボランチからダイレクトのボールがでる。三上のクロスから松田がヘディングするがここは高地がよくついていたためにフリーのヘディングを許さなかった。

このように前節まではどちらかというとサイドにおいこんでボールを奪うような守備体系であったが、京都戦は相手がディフェンスラインから中盤でボールを受けるときに鳥栖がプレスをかけていたために、かわされてしまうとサイドの突破を許してしまっていた。特に前半最初の方は右サイドは星、左サイドは三上の突破のシーンが多かったように思える。

前半も中盤くらいになって鳥栖の中盤がボックスの守備に慣れてくると試合が落ち着いてくる。京都のディフェンスラインにボールがあるときはボックスの3ラインでブロックし、相手に押しこまれているときはサイドのスペースを消して従来の2ラインになるような形を画面の端で(←笑)見ることができた。

また、もうひとつ試合が落ち着いてきた原因は前線の鈴木師匠と新居の力も大きい。特に鈴木師匠は前線でスペースをみつけて動き回り、ボールが来るとキープして収める事ができるので鳥栖の全体のラインをあげるのに一役かっていた。画面に隠れて見えなかったが一番見たかったシーンは前半9分半くらいに師匠が受けて前を向き、宮原に渡してシュートを打つシーンだ。ボールが鈴木師匠に入る前の動き出しは画面の端でしか見れなかったが、前へダッシュしようとフェイクを入れる。そしてすぐにリトリートしてマークをはずし、ディフェンスラインの前でボールを受けて前をむけるだけの余裕を作るが、この一連の動きはポストプレイヤーが持つべき動きであるので是非ともみたかった。フリーになる選手というのはその前に必ず何らかの動き出しがあるものである。

鈴木師匠があの位置で前を向けるということは、師匠の素晴らしい1点目のシーンでもそうだが京都ディフェンス陣のプレスがやや甘かったというのもあるのではないか。師匠はスピードのあるドリブルで抜いていくタイプではないのでDFが飛びこんでかわされるという危険性は新居に比べたら小さい。

◆ 攻撃の緩急が効いた鳥栖の2点目

さて、上の項で京都の三上のサイド攻撃を例に上げたが鳥栖の2点目も奈良崎の素晴らしいオーバーラップによって生み出された得点であった。ディフェンスラインとボランチのボール回しのあと、奈良崎が新居に対してボールを当てる。ボールを当てたあと、画面の端にしか映っていないが新居へのプレスでサイドにスペースができると奈良崎が爆発的なフリーランニングでそのスペースを目指してダッシュをはじめる。このダッシュをはじめる事によって攻撃の緩急で言うと”急”のスイッチが入った。新居はうまくキープして宮原に渡すと宮原がダイレクトでスペースをめがけてパスを送る。そのパスを拾った奈良崎が絶妙のセンタリングで鈴木師匠の得点を演出する。

さて、図を見て気づかれた方もいらっしゃったかもしれないが、鳥栖は京都が見せたサイド攻撃と同じような形で得点を取っている。崩し方は組織的だったが、最後の決め手は奈良崎のクロスの精度と鈴木師匠のゴール前への入り方という個人技で取った点でもあるだろう。

後半は前がかりになった京都にかなりのシュートを浴びるが幸運も重なって無失点で終えることができた。この調子を持続して同じくここのところ好調である仙台をたたきたいところだ。明日の試合で2位以上の可能性もあるために是非ともホームでの初勝利を期待したい。