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Jリーグ Division2 2005シーズン
第15節 サガン鳥栖 2 - 2 ヴァンフォーレ甲府 2005/6/8 この試合では早々と先制点を奪われたサガン鳥栖。去年までの鳥栖だったらこのままずるずると負けていたかもしれない。しかし今年のサガンは一味違う。試合開始当初に狂っていた守備の歯車を修正しつつ徐々に反撃を開始し、なんとなんと同点まで追いつくことができた。決勝ゴールを奪うことはできなかったが、試合の想定になかったであろういきなりの2点ビハインドを考えると貴重な勝ち点1と言えよう。 尚、今回よりパソコン環境においてキャプチャの機能が搭載されたので画像を引用させていただいて述べている。著作権の考え方についてはサイトについてにて掲載しているので何卒ご参照お願い申し上げたい。 ◆ 1失点目回顧 得点までのボールの動き
1失点目であるが甲府のキーパーからのロングボールで、まずバレーにヘディングで競り負ける(飯尾…かな?)そのボールを長谷川につききれずにヘディングで競り負けて横山へのパスを許してしまう。(八田…かな?)そして最後は奈良崎が横山の突破を止めきれずにシュナと一対一。ここで横山がここ以外には決まらないだろうという素晴らしいシュートでゴールを決める。すべて個人の力で負けてしまったのでしょうがないといえばしょうがない失点なのだが、試合開始当初にどこか集中しきれていないところがあったとすれば非常にもったいない失点であった。特にどこかの段階で誰か一人が止めていれば失点はなかったのだが…。まあそれは後の祭りなので。 ◆ 横山、バレー、そして…2点目の真の立役者は長谷川 引用元 : 『SKY PerfecTV! (2005/15節 サガン鳥栖 VS ヴァンフォーレ甲府)』
甲府の2点目だが画像で解析を行いたい。 キーパーからのロングボールを奈良崎が跳ね返したところから始まる。セカンドボールを拾った時点で鳥栖のディフェンスラインがボランチとの距離が開きすぎてやや引き気味であった。ボール保持者が右サイドにいたため、プレスをかけるべく飯尾と宮原がチェックをかける(1/4) チェックに行った際に甲府の前線の選手が素晴らしい動きを見せる。バレーがディフェンスラインとボランチの間のスペースを使うべく下がってボールを受けに行く。センターバックの二人はバレーの動きにひきよせられる。甲府としては鳥栖の右サイドのボランチの裏のスペースを使うためには奈良崎が邪魔であるが、その奈良崎をひきつけるために(+バレーが引いてできたスペースを利用するため)長谷川が中央へ向けて素晴らしいランニングを始める。奈良崎はマークのためについていかざるを得ない。すると必然的に右サイドに大きなスペースができあがるが、ここを利用するべく横山が素晴らしい飛び出しをみせる。横山には飯尾がついていたのだが、飯尾が奈良崎に受け渡そうとしたときには奈良崎は中央で長谷川のマークをセンターバックにスイッチした直後であった。ボール保持者である石原はサイドへドリブルを開始して縦パスを入れる(2/4) サイドでボールを受けた横山はマークがないというのも手伝ってすばらしい出足で縦への突破をはかる。そのとき、ペナルティエリア手前には甲府ツートップしかおらず、二列目からの飛び出しの心配はない。センターバック二人と高地がこのツートップへのマークについていた。(3/4) ここで長谷川がまたしても素晴らしい動きをみせる。センタリングのタイミングでニアに鋭い出足で入り込んでいく。この動きにセンターバック二人がつられてしまう。それと同時に高地の裏をつくべくファーサイドへ走りこむバレー。ここまでのツートップの動きはパーフェクトに近い。そしてそれに輪をかけて横山が100点満点のセンタリング。バレーにヘディングでのゴールを許してしまう(4/4) このように、甲府のツートップと横山の連動した動きで簡単に崩されてしまった。ここであえて筆者は言いたい。2点目は奈良崎のミスではない。ディフェンスラインとボランチ、チーム全体としてのマークの受け渡しの問題であったと考える。そして点数に絡んでいないように思っていたが、実は影の立役者であった長谷川のオフザボールの素晴らしい動きが甲府の得点を生んだという事も付け加えておきたい。 ◆ 狙われた"左"サイド この試合では右サイドからの失点が多かったのだが、実は左サイドの方が実に悪い形で何度も崩されかけていた。竹村、高地の二人のコンビネーションがあまりよくなくサイドバックの杉山、水越に何度も飛び出しを許していた。 引用元 : 『SKY PerfecTV! (2005/15節 サガン鳥栖 VS ヴァンフォーレ甲府)』
前半、やや低かったディフェンスラインの前とボランチの裏のスペースをまたしても使われてしまう。このときは杉山がボールを保持。竹村が杉山につき、サイドは高地が石原を見ている。(1/3) 杉山は石原にボールを預けてそのままスペースへ向かってダッシュ。竹村は杉山につかずに高地と同時に石原に向かってプレスを行う(2/3) ところがプレスでボールを奪えずに飛び出してフリーになった杉山に対して、石原からのパスが渡ってしまう(3/3) 他の崩され方のパターンとしてはサイドの水越にボールがはいる。サイドで水越がボールをキープしているのだが、高地と竹村が二人同時にボールに対してプレスに行ってしまう。ここでボールが奪えればよかったのが、水越がボール石原に戻して自ら飛び出してそのボールが通ってしまう。 この試合開始当初は鳥栖の選手がプレスなのかマークなのかの判断がいまいちタイミングがあっていなかった。左サイドからは失点もせずに事なきを得たのだが、後半開始当初に交代でサイドバックに加藤を入れて高地を1列あげたのは攻撃面も重要であるが、そういう守りの連携もあってのことかもしれない。実際、松本監督は試合中に加藤に対しては攻撃の指示はそこまでださず、「クロスをあげさせるな」等の守りに対する指示が多かった。 ◆ 攻撃のキーワード 言うまでもなく高林のミドルシュートが新居の得点を生んだ。仙台戦では直接ゴールを決めて一躍ヒーローになったのだが、この試合でも高林の強烈なミドルシュートをキーパーがはじいてから、そのこぼれ球を新居が拾ってゴール。ここのところのゴールで鳥栖の生命線としては… 1.ペナルティエリア付近からのミドルシュート 2.サイドを崩してのグラウンダーからのクロス 3.前線の選手の飛び出しへのスルーパス こういったキーワードが浮かぶ。サイド、ミドル、ゴール前、実にバランスが取れた攻撃ではないか。鳥栖の前線には高さがなく、低い位置からのアーリークロスがなかなか得点に結ばないので奈良崎、高地はサイドの敵陣深くでボールを持ったら遠慮することなくどんどん前へと向かって勝負してもらいたい。実はこの試合でも奈良崎は松本監督から「もっと前に向かって勝負せんか!」と激しい怒号を受けていた(笑) さて、今週末は草津戦。今週末は守備に対する解析ではなく、攻撃に対する解析を書ききれないくらい行いたい。 |